愛知県名古屋市の歯科技工所 − 超精密な入れ歯「キャストパーシャルデンチャー(コバルト・クロム)」
第6回愛知県歯科技工士会学術大会(平成17年11月27日開催)において歯科技工技術を競うテクニカルコンテストが開催されました。
今回は、初めてのエントリーで
最優秀賞を受賞した「キャストパーシャルデンチャー」
をご紹介致します。
エントリー作品は、口腔内での異物感を少なくするため可及的に薄くし、また構造力学的に十分な強度をもつコバルト・クロムによる数値化された
キャストパーシャルデンチャー
です。
まず、エポキシ模型を口腔内と仮定し、残存歯にレストレーションを行った。
デンチャーに加わる咬合圧をできるだけ正しく鉤歯の長軸方向に導かれる形態を考慮して、臼歯部にはオクルーザルレストとして中央部型レスト・隅角型レストを各部に形成し、犬歯部にはシンギュラムレストを形成した。
基本設計ラインは前後左右のバランスやフィニッシュラインなどの設定に神経を使った。
キャストパーシャル
の精密な適合を実現させるために、複印象時のシリコーンフラスコのスタビライザーの位置関係や埋没材の温度管理など、耐火模型製作にあたり細心の注意を払った。
ワックスアップでのクラスプの製作には完成時、理想的なリテンションパワーが発揮されるように構造設計に基づいて、ラピッドフレックスパターンを用いて行った。
鋳造用メタルはDeguDent社製「 Biosil f 」を使用した。キャスト状態は良好でキャストミス・鋳巣などは確認されなかった。(X線写真で確認済み)
研磨は特に数値化されたクラスプのラピッドフレックスシステムを用いたので、仕上げで細くなりリテンションパワーの数値が狂わないように細心の注意を払った。
レジン重合は「 MARATHON 」により重合を行った。歯肉部は審美性を考慮してニッシン社製「マイキーデンチャーカラーリングテクニック」を付与した。また、着脱を考慮して頬側歯肉部に着脱ノブを付与した。
完成時のキャストパーシャルの厚み・リテンションパワーの数値については構造設計図を参照していただきたい。
これも私の師匠である
川島哲先生(日本補綴構造設計士協会理事長)
からいただきました学びのお蔭だと存じております。今後も最新技術を学び、日々精進する所存です。
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