使用した鋳造用メタルはADA規格のタイプWに相当する金合金(Gold‐platinum alloy)、山本貴金属地金の「B・I YELLOW」を使用した。

鋳造機は高周波遠心鋳造機、KRUPP社製「GLOBUCAST」を用いた。高真空下でキャストすることにより酸化を防ぎメタルの劣化を最小限にすることでパーフェクトな鋳造体となる。

キャスト状態は良好で、特に下顎のメジャーコネクター最大肉厚部1,95mm部からも鋳巣はほとんど確認されなかった。また、アズキャストの状態でピックリングも行っていないが酸化膜がほとんどない状態の鋳造体が得られた。

キャスト後、金属凝固時に生じる偏析的なことでの外部変形と内部での残留応力を解放し、それらのひずみを取り除くことにより適合精度を開放し、かつ機械的な性質を向上させるため、「T・K・M(Tetsu Kwashima Method)熱処理(ヒートトリートメント)」による熱処理を行った。