愛知県名古屋市の歯科技工所 − バイオミメティックな入れ歯「バイオキャストパーシャルデンチャー(白金加金床)」を紹介。

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技術紹介 / バイオミメティックな入れ歯「バイオキャストパーシャルデンチャー」

第7回愛知県歯科技工士会学術大会 テクニカルコンテスト 優秀賞受賞作品

バイオミメティックな入れ歯「バイオキャストパーシャルデンチャー」


 平成18年11月26日に開催されました「第7回愛知県歯科技工士会学術大会」において、技工技術を競うテクニカルコンテストが開催されました。

 今回は、バイオミメティックな入れ歯で多くの患者さんに好評の「バイオキャストパーシャルデンチャー(白金加金床)」を前回に続きエントリーいたしましたところ、2年連続で優秀賞を受賞させていただきました。

 技術紹介では、平成19年2月17・18日(土・日)に開催された愛知県歯科医学大会(第30回中部日本デンタルショー)(社)愛知県歯科技工士会ブースに受賞作品としても展示された、「バイオキャストパーシャルデンチャー(白金加金床)」を紹介します。


優秀賞を受賞したバイオキャストパーシャルデンチャー 表彰状
 本ケースは、生体親和性、加工性・鋳造性に優れ、耐腐食性が良くイオン化による溶出がほとんどない、「生体にやさしい」金属、Gold‐platinum alloy(白金加金)を使用して、白金加金床「Bio‐Cast Partial(バイオキャストパーシャル)」を制作した。

バイオキャストパーシャルデンチャー
 近年、歯科先進国ドイツでは白金加金床の需要が増加している。

 今回の制作にあたり、金属の性質を最大限に引き出すため、鋳造と熱処理(ヒートトリートメント)に細心の注意を払い制作した。
バイオキャストパーシャルデンチャー
 使用した鋳造用メタルはADA規格のタイプWに相当する金合金(Gold‐platinum alloy)、山本貴金属地金の「B・I YELLOW」を使用した。

 鋳造機は高周波遠心鋳造機、KRUPP社製「GLOBUCAST」を用いた。高真空下でキャストすることにより酸化を防ぎメタルの劣化を最小限にすることでパーフェクトな鋳造体となる。

 キャスト状態は良好で、特に下顎のメジャーコネクター最大肉厚部1,95mm部からも鋳巣はほとんど確認されなかった。また、アズキャストの状態でピックリングも行っていないが酸化膜がほとんどない状態の鋳造体が得られた。

 キャスト後、金属凝固時に生じる偏析的なことでの外部変形と内部での残留応力を解放し、それらのひずみを取り除くことにより適合精度を開放し、かつ機械的な性質を向上させるため、「T・K・M(Tetsu Kwashima Method)熱処理(ヒートトリートメント)」による熱処理を行った。
 Bio‐Cast Partial(バイオキャストパーシャル)の構造設計は口腔内での異物感を少なくするため可及的に薄くし、また構造力学的に十分な強度をもつように数値化し設計を施した。

 キャストパーシャルの精密な適合を実現させるために、複印象時のシリコーンフラスコのスタビライザーの位置関係や埋没材の温度管理など、耐火模型製作にあたり細心の注意を払った。

バイオキャストパーシャルデンチャー構造設計図
 クラスプの製作には完成時、理想的なリテンションパワーが発揮されるように構造設計に基づいて、ラピッドフレックスシステムを起用した。

 完成時のキャストパーシャルの厚み・リテンションパワーの数値については構造設計図を参照していただきたい。

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